増澤幹男,増澤真実子,浜田祐子,藤村響男,勝岡憲生(北里大学医学部皮膚科)
畑 勲(兼松ウェルネス社)
日本皮膚科学会雑誌(The Japanese Journal of Dermatology Vol.116,No.5,2006)第116巻 第5号p.839
HSVの再発予防には免疫賦活が有効とされるが,有用な方法がない。今回,免疫賦活作用があるとされる免疫ミルク(商品名:スターリミルク)を1年間飲用した25名を対象としてHSVに対する免疫効果を検討した。飲用前と飲用後の比較で末梢単核球のHSV抗原刺激によってリンパ球幼弱化反応およびIFN-γ産生の亢進が見られ,両者間の相関傾向も認められた。一方,PHA刺激による非特異的リンパ球幼弱化反応およびIFN-γ産生の亢進は見られず,両者の相関もなかった。以上の結果から,免疫ミルク飲用によりHSV抗原特異的なCTLが誘起されている可能生が示唆された。また,飲用期間中HSVIgG特異抗体の変動はなかったが,ヘルペス皮疹の再燃を抑制し,合併していた難治性皮疹の多くが改善した。免疫ミルクの継続飲用はHSV再発予防に有用と思われる。